ヒキオコシ Isodon japonicus (Burm.f.)H.Hara〈引起こし/別名エンメイソウ〉
(シソ科 ヤマハッカ属) 花期は8〜10月。
やや乾いた丘陵地にまばらに生える多年草。
プレクトランチンという苦い成分を含み、苦味健胃薬として用いられ、
名前も、瀕死の重病人に弘法大師がこれを飲ませたら起きあがったという伝説に基づく。
茎は丈夫な地下茎から数本直立し、四角形で、高さ50-100cm、
密に下向きの細毛がある。
葉は対生し、広卵形で長さ6-15cm、幅3.5-8cm、
ふちには鋸歯があって先はとがり、基部は急に細くなって葉柄の翼に続く。
茎の先は多数分枝し、枝先や葉腋に唇形花を円錐状に多数つける。
花冠は淡青紫色で、上唇には紫点がある。
雄しべ4本、うち2本は少し長く、ともに花外に突き出る。
長雄しべ・短花柱のもの、短雄しべ・長花柱のものの2型がある。
【@を拡大しました】
16.9.13 撮影
【A】
16.9.13 撮影
【B花冠は淡青紫色で、上唇には紫点がある】
16.9.13 撮影
【C雄しべ4本、うち2本は少し長く、ともに花外に突き出る】
16.9.13 撮影
【D長雄しべ・短花柱のもの、短雄しべ・長花柱のものの2型がある】
16.9.13 撮影
ヒキオコシは、
観察会(10月16日)の資料の原稿を書くためにコースを歩き、見られる花をチェックしていて、
書き忘れないように撮影した花の1つです。
その日、ほかに撮ったのは、イトハナビテンツキ・イガクサ・オガルカヤ・モロコシガヤなど。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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