ヘラオモダカAlisma canaliculatum〈箆面高〉 (オモダカ科 サジオモダカ属) 花期は7〜10月。
水田、湿地、湖沼やため池の浅水域に生える抽水性の多年草。
直立茎は短く太く肥大する。
幼葉は無柄で、線形からわずかにへら形。
成葉の葉身は両端が細くなる狭長楕円形、長さ5-30cm、幅2-4cm。
葉身の下部はなだらかに葉柄につながり、
その境界は明瞭でないことが多い。
花茎は直立して水上に出て長さ30-80cm。
第1節から出る第2次花序柄はふつう3個以上。
これを繰り返して円錐花序をつくる。
萼片は卵円形で、長さ2-3mm。
花弁は、広卵形で長さ3-4mm、白色で基部は黄色、
上縁に不規則な鋸歯がある。
雄蕊は6個。花糸は糸状、葯は黄色。
果実は長さ2-3mm、背部に2個の陵があり間に深い溝が1本ある。
花期は日本では7〜10月。
北海道~琉球、朝鮮半島・中国に分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物1」 −
【@を拡大しました − 葉身は両端が細くなる狭長楕円形、下部はなだらかに葉柄につながり、】
19.9.20 撮影
「その境界は明瞭でないことが多い」
【A第1節から出る第2次花序柄はふつう3個以上】
19.9.20 撮影
【Aを確認しました − 花弁は、広卵形で長さ3-4mm、白色で基部は黄色】
19.9.20 撮影
【Aを拡大しました − 上縁に不規則な鋸歯がある】
19.9.20 撮影
【B】
19.9.20 撮影
【Bを拡大しました −雄蕊は6個。花糸は糸状、葯は黄色 】
19.9.20 撮影
オモダカは、あちこちの水田の縁で開花しているいるのを多数見ていますが、
以前は主流だったヘラオモダカを今年見たのは、これが2個体目で、水田ではなく小さなため池です。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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