ヘクソカズラ Paederia scandens〈屁糞蔓/別名サオトメカズラ・ヤイトバナ〉
(アカネ科 ヘクソカズラ属) 花期は7〜9月。
茎や葉、花などをもむと悪臭がすることによる。
日当たりのよいやぶや草地、土手などにごく普通に見られるつる性の多年草。
茎は左巻きで、ほかの木や草にからまって長く伸びる。
葉は対生し、長さ4-10cmの楕円形または細長い卵形で先はとがる。 葉腋から短い集散花序を出し、灰白色の花をまばらにつける。
花冠は長さ約1cmの鐘形で、先は浅く5裂して平開する。
のどと内側は紅紫色。
果実は核果。直径約5mmの球形で、黄褐色に熟す。
この果実はしもやけの薬として、古くから利用されてきた。
【A 別名は『早乙女蔓』で、花の姿を早乙女のかぶる笠に見立てたもの】
17.6.28 撮影
【Aを拡大しました − 花冠は長さ約1cmの鐘形で、先は浅く5裂して平開する】
17.6.28 撮影
【Aを拡大しました − のどと内側は紅紫色】
17.6.28 撮影
【Bこんな姿をよく見かけます − 茎は左巻きで、ほかの木や草にからまって長く伸びる】
15.8.14 撮影
【Bを拡大しました − 果実はしもやけの薬として、古くから利用されてきた】
15.8.14 撮影
「何とも気の毒な名前であるが、その臭気に気づけば、この名前もなるほどと思える。
田だし、この臭気も花や葉、果実をbそっとかいだだけではにおわない。
もんだりつぶしたりして初めてにおう。」
古くから、しもやけの塗り薬に利用され、果実をすり鉢でつぶしていたため、
強烈な臭気から名前がつけられただなんて、可愛そうな花だと思われませんか?
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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