ハタケニラ Nothoscordum gracile〈畑韮〉(ネギ科 ハタケニラ属)
花期は 5〜6月。
畑の周辺、路傍、堤防などに生える多年草。北アメリカ〜南アメリカ原産。
小さな鱗茎をたくさんつくって繁殖し、鱗茎は直径1cmを超える。
葉は根生し、扁平の線形で長さ15-40cm、幅4-8mm。
花茎は高さ40-60cm、先端に2枚の苞葉があり、
そこから散形に8〜20個の花を出すが、
小花柄の長さは不揃いで1-5cm。
花は5〜6月に咲き、白色(〜緑白色)。
花被片は6枚あって宿存し、倒長卵形で鋭頭、長さ約10mm、基部は合着する。
雄しべは6本、花糸は翼があって狭被針形、長さ約7mm、
基部は互いに合着するとともに花被とも合着する。
果実は広楕円形で長さ約8mm。
観賞用に導入されたものが逸出、明治中頃に渡来していたと考えられる。
【@を拡大しました − 散形に8〜20個の花を出す。小花柄の長さは不揃い】
17.6.1 撮影
【A花被片は6枚あって宿存し、倒長卵形で鋭頭、長さ約10mm、基部は合着する】
17.6.1 撮影
【B雄しべは6本、花糸は翼があって基部は互いに合着、花被とも合着する】
17.6.1 撮影
浅香さんに案内してもらってすぐに出た言葉が、「なんだ、これかー」。
というのは、我が家の庭に生え、見つけ次第抜いているのに、
名前を調べていなかったという。
鱗茎の一部が残っていてもすぐに芽を出すし、小さな鱗茎がたくさんできる上、
タネでも増えるのです。
花茎が立つととりあえず手で引くのですが、すぐに蕾がついている花茎を出し、
1日に10cmは伸びる、すごい繁殖力の持ち主。
嫌な雑草! 今の季節、毎朝一番の仕事がハタケニラとの戦いです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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