ハマサジ〈浜匙〉(イソマツ科 イソマツ属) 花期は 7月〜。
海岸の泥地や砂地に生える1回繁殖型の多年草で、満潮時には植物体は水没する。
葉は根ぎわに群生し、厚くなめらかで、長楕円状へら型形、先は鈍いかややとがり、
下部は次第にほ狭まって柄状となり、長さ8-17cm、幅1.5-3cm、全縁。
群生する葉の中央から高さ20-60cmの花茎を伸ばし中部以上でいちじるしく分枝し、
多数の小穂からなる円錐状の花序をつくる。
小穂基部の苞は狭三角形で先は鋭く、長さ2mm。
小穂は2枚の小苞に包まれ、1個の正常の花と不熟の花がある。
上側の小苞は楕円形で長さ4mm、下側の小苞は長さ1-1.5mm。
萼は筒形で開かず、白色、長さ5-6mm、膜質で浅く5裂し、
稜があり、稜上には白毛が生える。
花冠は深く5裂し、長さ7mm、裂片は狭いさじ形で、上部は黄色。
痩果は紡錘形で、長さ2.5mm。
本州(三陸海岸以南の太平洋側)・四国・九州・琉球(奄美大島)、
朝鮮半島南部に分布する。
〈ハマサジ〉の和名は、海岸に生え、その葉がさじ形なのでいう。
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました −1回繁殖型の多年草で、満潮時には植物体は水没する】
21.7.11 撮影
【A細かく枝分かれしている個体や】
21.7.11 撮影
【B白っぽい色合いの個体もありました】
21.7.11 撮影
【C葉は根ぎわに群生し】
21.7.11 撮影
【D厚くなめらかで、長楕円状へら型形、先は鈍いかややとがり、全縁】
21.7.11 撮影
(画像中央付近に写っているのは「ハママツナ」です)
☆ 本日7月31日、花を確認しました ☆
【E群生する葉の中央から高さ20-60cmの花茎を伸ばし中部以上でいちじるしく分枝し】
21.7.31 撮影
[
【Eを拡大しました −多数の小穂からなる円錐状の花序をつくる 】
21.7.31 撮影
【F多数の小穂からなる円錐状の花序をつくる】
21.7.31 撮影
【G花冠は深く5裂し、長さ7mm、裂片は狭いさじ形で、上部は黄色】
21.7.31 撮影
【H小穂は2枚の小苞に包まれ、1個の正常の花と不熟の花がある】
21.7. 31 撮影
|
きらら浜自然観察公園には訪れるたびに新しい発見があり、勉強になっています。
次は、確認しているハママツナの花を見たいと…。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|