2018年 7月14日  ハエドクソウ



【@これまでとは違って見えました − 日当たりの良い草原、遊歩道わきで】
18.7.10 撮影

         ハエドクソウ Phryma nana Koidz;〈別名チャボハエドクソウ〉
                   (ハエドクソウ科 ハエドクソウ属) 花期は 6〜9月。
        丘陵や低山の林やヤブの陰、小川の土手に生える。
        茎は直立し、鈍4稜があり、上部でしばしば分枝し、高さ50-70cm、
        下向きまたは開出した短毛が生える。
        葉は薄く、両面特に脈上に毛があり、
        葉身は長さ3-11cm、幅4-10cm。
        花期は7〜9月、花穂は10-20cm。
        花は白色でしばしば淡桃色を帯び、長さ6-9mm、幅4-6mm。
        初め上向きだが、開花時には横を向き、果期には下向きになる。
        萼は果期に長さ5-6mm。
        刮ハは長さ5mm。
        北海道〜四国、朝鮮半島・中国・ヒマラヤ・シベリア東部に分布。

        【ハエドクソウ属】.
        直立する多年草で、
        葉は対生し、葉柄は長く、葉身は卵円形または長楕円形で、粗い鋸歯縁。
        細長い穂状花序を茎の先端、または腋生する枝の先端につくり、
        対生した花をまばらにつける。
        花は小さな苞の腋ごとに1個ずつつく。
        萼は筒状で先は唇形となり、上唇の先端には刺状のやや長い3歯があり、
        下唇には小型の2歯がある。
        花冠は筒状で先端は2唇形、上唇は浅く2裂し、下唇は広く開いて3裂。
        雄蕊は4個で、花筒内にあり、下側2個はやや長い。
        葯は2室で、縦裂する。
        子房は上位で狭倒卵形、2個の心皮からなり1室、1個の胚珠。
        花柱は細く、先が浅く2裂。
        果実は刮ハで萼によって動物に付着して種子を運ぶ。
        種子内で子葉は巻き込むように折りたたまれている。
        果期に節間の一部がふくれることがある。
        主茎は成長の初期に温度傾性を示す。
        北米東部および東アジアに計3種が分布。
        全体に有毒成分があり、和名は根を煮詰めた汁でハエ取紙を作ったことに由来する。

        − 改訂新版「日本の野生植物5」 −

【A葉が茎の下部にかたまらず、広い範囲についています】
18.7.10 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 従来見てきたものよりより葉は細く、小さいですが…】
18.7.10 撮影

「葉身は長さ3-11cm、幅4-10cm」 ←この数字、間違いないのでしょうか?


【B葉裏を】
18.7.10 撮影

【Bを拡大しました −葉は薄く、両面特に脈上に毛があり
18.7.10 撮影

【C花穂は10-20cm
18.7.10 撮影

【Cを拡大しました − 花は白色でしばしば淡桃色を帯び、長さ6-9mm、幅4-6mm
18.7.10 撮影

【D花は白色でしばしば淡桃色を帯び、長さ6-9mm、幅4-6mm
18.7.10 撮影

 撮影した7月10日は、晴天でしたが日傘が差せないほど風が強く、花を何度も撮りましたが、
 すべてぶれていました。
 ナガバハエドクソウは、「花冠上唇先端側の裂片部で幅が急にせばまらない」
 ということは、「ハエドクソウは、花冠上唇先端側の裂片部で幅が急にせばまる」ということ?
 ぶれたCとDで、その感じは見られると思いますが、もう一度キッチリと撮りたい。

 従来「ハエドクソウ」と呼んでいた型は、花番号はそのまま『0356』を使用し、
 名前を変更して「ナガバハエドクソウ」に。
 新しく見つけた型が「ハエドクソウ」で、ハエドクソウについた花番号は、『1528』。
 


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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