フナバラソウ Vincetoxicum atratum〈舟腹草〉
(キョウチクトウ科 カモメヅル属) 花期は5〜6月。
山地の草原に生えるややまれな多年草。
全体に密に軟毛があり、茎は直立して高さ40-80cm。
葉は対生し、楕円形〜卵形、長さ6-14cm、幅3-7cm、
先は急にとがるかまたはやや円く、8-12mmの葉柄があり、
裏面にはいちじるしく脈が浮き出している。
花序はごく短い花序軸があって、やや密に花をつけ、花柄は5-10mm、
萼とともに密に毛がある。
花冠は暗紫色または黄褐色で内面無毛、外面は短毛があり、
径1.5-2.5cm。
副花冠は楕円形で雄蕊とほぼ同高。花期は6月。
袋果は広披針形で長さ7-8cm、密に毛がある。
絶滅危惧U類(VU)。
本州〜九州、朝鮮半島・中国に分布する。
和名は〈舟腹草〉で、果実片の形に由来するという。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【A全体に密に軟毛があり、茎は直立して高さ40-80cm】
19.5.14 撮影
【Aを拡大しました − 花序はごく短い花序軸があって、やや密に花をつけ】
19.5.14 撮影
【Aを拡大しました − 花冠は暗紫色または黄褐色で内面無毛】
19.5.14 撮影
【B副花冠は楕円形で雄蕊とほぼ同高】
19.5.14 撮影
5月12日の観察会コースに1株しかなく、案内担当4人の願いも空しく、花色は出ていても蕾でした。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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