フデリンドウGentiana zollingeri〈筆竜胆〉(リンドウ科 リンドウ属) 花期は3〜5月。
山野の腐植質の多い明るい林床や林縁に生える越年草で、
高さ3-10cm、ロゼット葉はない。
茎葉は広卵形でやや厚く、縁は白く、細突起があり、
裏面はしばしば紫色を帯び、長さ5-10mm。
花は4〜5月、茎の上部に少数が密接してつき、花柄はごく短い。
萼筒は長さ約7mm、裂片は広披針形で直立し、筒部の長さの約半分。
花冠は青紫色、長さ12-15mm、先は5裂し、
裂片と裂片の間に小さい副片があり、陽を受けて平開する。
刮ハはやや花冠から超出する。
種子は紡錘形で、長さ約0.3mmと非常に小さく、やy光沢がある。
南千島・北海道〜九州、朝鮮半島・中国に分布する。
花色に変化が多く、白花品にシロバナフデリンドウf.albiflora Tuyama、
淡紅花品にトキイロフデリンドウf.violascens Asaiの名がついている。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【@を拡大しました − 花冠は青紫色、先は5裂し、裂片と裂片の間に小さい副片があり】
21.3.31 撮影
【A 花、つぼみの形が筆の穂先を思わせることによる名】
21.3.31 撮影
【Aを拡大しました − 裂片と裂片の間に小さい副片があり、陽を受けて平開する】
21.3.31 撮影
【Bハルリンドウと違って根生葉は小さく、ロゼット状にならない】
21.3.31 撮影
【Bを拡大しました】
21.3.31 撮影
フデリンドウの大きさはまちまちで、多年草かと思っていましたが、越年草ですね。
今年は、生育の条件がぴったりだったのか開花が早かったし、
花数が多い個体がとても多く見られました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|