エゾニガクサ〈蝦夷苦草〉(シソ科) 花期は6〜9月。
北海道と本州の山地に生える高さ15〜30pの多年草。葉は対生し、葉柄は長さ1〜2pで長い開出毛がある。先は鈍頭、基部は広いくさび形か切り形または浅い心形。茎の頂と上部の葉腋に長さ4〜8pの花穂をつけ、淡紫色の唇形花をまばらに開く。
エゾニガクサは、2003年9月8日に見つけました。
その年の7〜8月は雨の日が多く、寒い夏休みが終わり、2学期が始まったとたんに猛暑になり、冷たいお茶を浴びるように飲みながら、日が照りつける草原を歩いていて目に入りました。
それまで見たことがなかった淡いピンクの小さな唇形花。
あの時の感動は一生忘れないと思います。
昨年は7月2日に開花。
6月27日に右手首を骨折した私に代わって友人夫妻が確認、私がここに来たのは8月に入ってからで、やっと最後の花が落ちる前に撮ることができました。 |
05.6.28 撮影
茎も葉も毛だらけのエゾニガクサ。絶滅危惧TA類(レッドデータブックやまぐち)。
周りのササに兼用傘を置いて、まだ1本しか咲いていないエゾニガクサを確保して撮りながら「私の周りはこんなに変わったのに、見つけたのはまだ2年前・・・」と、2年間の重みを思いました。
ハエドクソウ(ハエドクソウ科)
05.6.19 撮影
ハエドクソウ〈蝿毒草/別名ハエトリソウ〉 花期は6〜8月。 根を煮詰めた汁でハエ取り紙を作ったのでこの名がある。山野の林の中に生える高さ30〜70pの多年草。葉は対生し、卵形〜長楕円形で粗い鋸歯がある。長さ5oほどの小さな淡紅色の花が穂状につき、下の方から順に咲く。
開花を確認したのは6月14日、今、林に入るとたくさん咲いているのが見られます。
【花序を拡大しました】
05.6.28 撮影
もう、花は大分咲き上がってきました。
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