10月26日  観察会の下見で見つけたキノコを2種




【@ベニヤマタケ − 林内で】
13.10.26 撮影

        ベニヤマタケHygrocybe coccinea(ヌメリガサ科 アカヤマタケ属) 
                                    生える時期は3〜4月・10〜11月。
       広葉樹林や杉林、ときに草地に散生するキノコ。
       カサの直径3-5cm、柄の長さ6cmになり、柄、カサとも真紅色。
       カサを開く直前までは蝋細工のような艶がある。
       可食であり、山口県において、「アカナバ」の地方名で古くから食用とされている。

     
                         
【@を拡大しました −カサの直径は1-1.2cmくらいでした】
13.10.26 撮影

【Aこちらのカサの直径は7-8mmほど】
13.10.26 撮影

一般的に知られているのは、山焼き後の黒い台地に3-4月出るものですが、秋にも。
きょう午後からの観察会のコースに含めたら、参加者の皆さん、喜ばれました。



* * * * * * * * * *


【B県道脇わきの斜面で見つけました − 直径5cmくらい】
13.10.26 撮影

     エリマキツチグリ Geastrum triplex〈襟巻き土栗〉(ヒメツチグリ科 ヒメツチグリ属)
    植物の落ち葉や細い枯れ枝などを分解して栄養源とする腐生菌の一つ。
    初夏〜秋、公園内や林内の腐植質に富んだ地上に群生あるいは点々と発生する。
    成熟すると、厚い外皮は頂端から放射状に裂けて開き、
    胞子塊を含んだ偏球形の内皮を露出し、全体の径3-8p程度になる。
    星状に裂けて開いた外皮片は外側に反転し、薄い外層と厚くてもろい中層とで構成され、
    中層の基部は内皮の根元を取り囲むように、襟状となる。
    内皮は革質で径1-3p、上下に僅かにつぶれた球形、
    表面は淡い灰褐色〜赤褐色で,ほぼ平滑あるいはかすかに毛羽立ち、
    上部はやや円錐形に小さく突出し、先端に一個の頂孔を開き、胞子を噴出して分散する。

            


               【Bエリマキツチグリと同定しましたが、合っているでしょうか?】
13.10.26 撮影

こちらは駐車場から県道を200mくらい下がった所のため、観察会の皆さんに紹介できませんでした。

                            * * * * * * *

今月は忙しかった。
  10月14日(月) エコツアー    − 3人で案内
     20日(日) 観察会(46名) − 2人で案内
     26日(土) 観察会(30名) − 2人で案内

 それぞれ、同僚との下見が入り(20日のは下見が6回)、アザミ展にも行ったし・・・。
 「充実した10月だった」と、言うべきですね。



※ 10月からDNA分類体系準拠の新科名を書いています
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。


次ページ

TOP