2015年 8月1日  チトセカズラでしょうか?


林内の以前オオカモメヅルがあった辺りで、細長く全縁の葉が対生したつる植物を見つけました。

【@見つけたのは7月23日でした − 葉は対生。葉身は被針形〜長楕円形
15.7.23 撮影

【A 先は鋭くとがり、基部はくさび形、ふちは全縁。革質で両面とも無毛
15.7.23 撮影
                                 
【B7月30日 − この日もホンゴウソウの帰り道だったため薄暗くて】
15.7.30 撮影

【C7月31日、日差しの強い時間に】
15.7.31 撮影

【Cを拡大しました】
15.7.31 撮影

【D近くに大きな個体がないか、探しました】
15.7.31 撮影

【Dを拡大しました − 遠目でチトセカズラを期待したのですが、残念、ヤブニッケイでした】
15.7.31 撮影

【Eこれは?】
15.7.31 撮影

【Eを拡大しました − ヤブニッケイでした】
15.7.31 撮影

 チトセカズラ Gardneria multiflora〈千歳葛〉(マチン科 ホウライカズラ属) 花期は7〜8月。
分布/本州(兵庫県・中国地方)・中国中南部・台湾
生育地/常緑樹林内
常緑のつる性木本。樹木などにからみついて長く伸びる。
枝は初め緑色、のちに赤褐色となる。無毛。
葉は対生。葉身は長さ7-12cmの被針形〜長楕円形。
先は鋭くとがり、基部はくさび形、ふちは全縁。
革質で両面とも無毛。
脈は表面に隆起する。
裏面は淡緑色で、脈は主脈以外は隆起しない。
葉柄は長さ5-10mmで無毛。
若いつるにつく葉は細長く、脈に沿って白い斑が入る。
つるの上部の葉腋から長さ2-3cmの集散花序を出し、黄色の花を3〜8個つける。
花冠は深く5裂して平開する。
雄しべは5個。花糸は短く、5個の葯は接して花柱を取り囲む。
花柱は1個。雄しべより長く突き出る。

秋吉台にホウライカズラがあったのだから、チトセカズラもあって不思議ではないと思っています。
まだ見たことがないチトセカズラを探すのは大変ですが、ホウライカズラも見たことがなかったのです。
見つけているつるにチトセカズラの花が咲くのを期待しながら、ほかに無いか、探すことにします。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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