チャボチヂミザサ Oplismenus undulatifolius var.microphyllus
(イネ科 チヂミザサ属) 花期は 8〜10月。
低山の林中陰地にまれに見られる1年草。
コチヂミザサより全草毛が少なく、全体目立って小型で、
葉身は長さ1-3cm、
花序はほとんど枝を分けず、花軸の節に1〜3個ずつ無柄の小穂がついて、
まるで穂状花序のように見える。
花期:8〜10月。
分布:U.Scholz は産地として
日本(広島県厳島、千葉県清澄山、和歌山県那智山)のほか、
フィリピンやボルネオ島(キナバル山)などをあげている。
【A高さは20cmほど。肉眼では@以上は確認できませんでした】
19.6.21 撮影
パソコンで画像を見ると、チヂミザサの仲間らしいと判断できたので、
図鑑のチヂミザサの辺りに何かないか、改訂新版「日本の野生植物2」 を開けて見たら、
記述は少ないものの、『チャボチヂミザサ』が、ありました。
【B果実ができています】
19.6.21 撮影
【C茎頂に、雌花と雄花があります】
19.6.21 撮影
葉の長さを計るために再び来てみたら、そばに、花がつかない複数株が生えていました。
【D】
19.6.22 撮影
同じ湿地にチヂミザサ(コチヂミザサ)がたくさん生えていたので、大きさを比較できした。
【E上がチヂミザサ(コチヂミザサ)、下がチャボチヂミザサと思えるもの】
19.6.22 撮影
「コチヂミザサより全草毛が少なく、全体目立って小型で」
【F葉の大きさの比較 − 上がチヂミザサ(コチヂミザサ)、下がチャボチヂミザサと思えるもの】
19.6.22 撮影
「コチヂミザサより全草毛が少なく、全体目立って小型で」
【G葉を】
19.6.22 撮影
【H葉裏と茎を − コチヂミザサより全草毛が少なく、】
19.6. 22 撮影
【I葉身は長さ1-3cm】
19.6. 22 撮影
サツマイナモリ・イズセンリョウを目的に来ていた湿地に、初めて今の季節に来てみたら、
花期とはずれ時季に、足元に1本だけ、新種が花をつけて・・・。
葉から、イネ科だろうということしか分からなかったのですが、ラッキーだったと思っています。
チャボチヂミザサについた花番号は、『1550』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|