2019年 6月22日  チャボチヂミザサ



【@イズセンリョウ・サンショウソウが生える小さな湿地で、1本だけ、目に入ってきました】
19.6.21 撮影

            チャボチヂミザサ Oplismenus undulatifolius var.microphyllus
                            (イネ科 チヂミザサ属) 花期は 8〜10月。
           低山の林中陰地にまれに見られる1年草。
           コチヂミザサより全草毛が少なく、全体目立って小型で、
           葉身は長さ1-3cm、
           花序はほとんど枝を分けず、花軸の節に1〜3個ずつ無柄の小穂がついて、
           まるで穂状花序のように見える。
           花期:8〜10月。 
           分布:U.Scholz は産地として
               日本(広島県厳島、千葉県清澄山、和歌山県那智山)のほか、
               フィリピンやボルネオ島(キナバル山)などをあげている。

【A高さは20cmほど。肉眼では@以上は確認できませんでした】
19.6.21 撮影

パソコンで画像を見ると、チヂミザサの仲間らしいと判断できたので、
図鑑のチヂミザサの辺りに何かないか、改訂新版「日本の野生植物2」 を開けて見たら、
記述は少ないものの、『チャボチヂミザサ』が、ありました。

                                 
【B果実ができています】
19.6.21 撮影

【C茎頂に、雌花と雄花があります】
19.6.21 撮影

葉の長さを計るために再び来てみたら、そばに、花がつかない複数株が生えていました。

【D】
19.6.22 撮影

同じ湿地にチヂミザサ(コチヂミザサ)がたくさん生えていたので、大きさを比較できした。

【E上がチヂミザサ(コチヂミザサ)、下がチャボチヂミザサと思えるもの】
19.6.22 撮影 
「コチヂミザサより全草毛が少なく、全体目立って小型で」


【F葉の大きさの比較 − 上がチヂミザサ(コチヂミザサ)、下がチャボチヂミザサと思えるもの】
19.6.22 撮影
 「コチヂミザサより全草毛が少なく、全体目立って小型で」

【G葉を】
19.6.22 撮影

【H葉裏と茎を −  コチヂミザサより全草毛が少なく、
19.6. 22 撮影

【I葉身は長さ1-3cm
19.6. 22 撮影


 サツマイナモリ・イズセンリョウを目的に来ていた湿地に、初めて今の季節に来てみたら、
 花期とはずれ時季に、足元に1本だけ、新種が花をつけて・・・。
 葉から、イネ科だろうということしか分からなかったのですが、ラッキーだったと思っています。
 チャボチヂミザサについた花番号は、『1550』。


 
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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