ブタクサ〈豚草〉(キク科) 花期は8〜10月。
北アメリカ原産の高さ30〜100pの1年草。明治初期に渡来、昭和になって定着し、現在では各地で雑草化し、夏から秋にかけての花粉症の原因のひとつになっている。葉は柔らかく、下部では対生、上部では互生し、2回羽状に深裂する。雄頭花は直径3〜4oで、細長い総状花序につく。雌頭花は雄花序の基部の葉腋に2〜3個集まるが、ほとんど目立たない。
【ブタクサの花序】
05.8.22 撮影
「雄頭花は細長い総状花序につき、
雌頭花は雄花序の基部の葉腋に2〜3個集まるが、ほとんど目立たない」
【上の画像を拡大しました―雄花(左)と雌花(右)】
05.8.22 撮影
「雄頭花は直径3o余、それぞれが10個余りの筒状花を入れて、多数の花粉を吐き出す。
雌頭花は、小さな葉に抱かれて雄花序の基部や小枝の先につき、果時以外は目につかない」
【オオブタクサ】
05.9.7 撮影
オオブタクサ〈大豚草/別名クワモドキ〉(キク科) 花期は8〜9月。
北アメリカ原産の1年草。ブタクサより少ないが大群落を作り、一度生えるとなかなか消えない。茎は毛が多く、よく分枝して高さ3mにもなる。葉は長い柄があって対生し、普通掌状に3〜5裂する。
【オオブタクサの花序】
05.9.8 撮影
「多数が長い穂を作る雄頭花、目立たぬ雌頭花など、花の構造はブタクサと変わらない」
【上の画像を拡大しました】
05.9.8 撮影
「雄頭花の総苞片は、片側に3本の黒い線がある」
ブタクサは駐車場そばで、オオブタクサは林道わきでかたまって生えるのをずっと見てきたこの2種、自分の頭の整理のために撮って、書きました。
|