アツミゲシ Papaver setigerum〈渥美罌粟〉(ケシ科 ケシ属) 花期は 4〜6月。
北アフリカ原産で世界の各地に帰化している越年生草本。
秋に発芽してロゼットを形成し、春に茎を伸ばし、
まばらに分岐して高さ80cmほどになる。
茎の上部や葉の裏面脈上に長さ3mmほどの肉質の剛毛がある。
茎葉は長楕円被針状で通常深裂し、鋭鋸歯があり、
無柄で基部は耳状に茎を抱く。
春から夏にかけて茎の先端に直径6cmほどの4弁花をつけ、
花弁は赤〜濃紫色でしばしば大きな斑紋がある。
果実は直径1.5cmの長球形で先端に5〜9本の放射線のある柱頭が残る。
1964年に愛知県で報告され、本州から九州まで
市街地や荒れ地に散発的に発生する。
ケシ(P.somniferum)ほどではないが未熟果実にモルヒネを含むため、
麻薬取締法の対象になっている。
− 日本帰化植物写真図鑑 −
和名は、1964年に愛知県渥美半島の沿岸部において
日本への帰化が発見されたことに由来する。
日本ではあへん法で栽培が原則禁止される種に指定されている。
− Wikipedia − ..
【@を拡大しました − 直径6cmほどの4弁花をつけ、花弁は赤〜濃紫色】
19.5.5 撮影
今年、知人がわが家近くのあちこちで確認し、土地の持ち主を探して除去をお願いしています。
ほとんどは、気持ちよく応じてくれていますが、聞き入れてくれない場合もあり、
市の保健センターに直接出向いてお願いしたところ、担当者が行かれることになりました。
実際、数が多くて、行政が確認に行くことさえ不可能な状態と昨年聞きました。
ケシは1日花で、あっという間に果実になり、多くの種子を落としたり飛ばしたりします。
(ナガミヒナゲシで実感されている方もおられることと思います)
畑以外でナガミヒナゲシではないケシを見つけたら、すぐに抜き、燃えるゴミに出し、
持ち主のある畑で咲いていたら、地主さんに教えてあげたら良いと思います。
承知の上で栽培していたら、罰せられることも伝えたらいかがでしょう。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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