アリアケスミレViola betonicifolia var.albescens〈有明菫〉
(スミレ科 スミレ属) 花期は3〜5月。
耕作地の縁や河川敷、路傍に生える、高さ5-15cmの多年草。
無茎種。地下茎は短い。
葉は平開し、葉身は楕円状被針形〜三角状披針形、長さ4-8cm、
先端は鈍頭、基部は切形、両面ともに無毛あるいはほとんど無毛、
葉柄は長さ2-6cm、上部に翼がある。
托葉は披針形、基部は葉柄と合生する。
花期は5〜7月。
花は白色、ときに淡紫色、径約2.5cm、
花柄は長さ4-10(-12)cm。萼片は披針形。
側弁の基部は有毛、側弁と唇弁に紫色の条がある。
花柱は虫頭形(カマキリの頭形)、上部が左右に張り出し、柱頭はごく短く突き出る。
距は太くかつ短く、長さ約4mm。
本州〜九州、朝鮮半島・中国(東北部)に分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物 3」 −
【@を拡大しました − 白色から紅紫色まで変化に富む花の色を「有明の空」に例えたもの】
21.3.29 撮影
【A葉は平開し、葉身は楕円状被針形〜三角状披針形、先端は鈍頭、基部は切形】
21.3.29 撮影
(葉柄の翼は、くびれない)
【B花は白色、ときに淡紫色、側弁の基部は有毛、側弁と唇弁に紫色の条がある】
21.3.29 撮影
(花の色は紫色のすじの濃淡によって、ほぼ白色のものから紫に近いものまである)
【C距は太くかつ短く、長さ約4mm】
21.3.29 撮影
【D秋芳町広谷の駐車場、アスファルトの割れ目で咲いているのを撮りました】
21.3.30 撮影
(散ったソメイヨシノに埋もれていました)
【Dを拡大しました − 花の色は紫色のすじの濃淡によって、ほぼ白色のものから紫に近いものまである】
21.3.30 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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