2022年 2月2日 アオイスミレ |
アオイスミレ Viola hondoensis〈葵菫/別名ヒナブキ〉(スミレ科 スミレ属) 花期は2〜4月。 丘陵地〜山地の湿り気のある夏緑樹林の林内や林縁に生える、 高さ3-8cmの多年草。有茎種。 地下茎は太く、節間は短い。 開花の後、地上匐枝が地面をはって伸長し、先端に新株をつける。 根出葉の葉身は上面が浅緑色、脈に沿ってわずかにへこみ、 下面は浅緑色、質は薄く、円心形〜心形、先端は円頭、基部は心形、 長さ1.5-4cm、低い波状の鋸歯があり、両面に密毛があり、 葉柄は長さ2-8cm、有毛。 托葉は狭楕円形、分裂せず、縁に毛状突起がある。 夏期の葉は大型で、径6-7cmになり、越冬することが多い。 花期は3〜4月、早春のスミレとしては最も早い。 花は紫色〜淡紫色またはほとんど白色、径1-1.5cm。 花弁は長さ10-13mm、波状縁となり、 側弁の基部は有毛あるいは無毛。 花柱はカギ形、上部は棒状、柱頭は下向きに突き出る。 距は太く短く、長さ3-4.5mm、先端は内曲する。 刮ハは球形、径5-6mm、粗い毛を密生し、やや肉質で、 裂開すると刮ハの裂片は平らになり、舟形にはならない。 種子は飛ばされることなく、根元にこぼれ落ちる。 北海道〜九州、韓国(鬱陵島)・中国(東部)に分布する。 和名は葉形がウマノスズクサ科のフタバアオイに似ているためで、 別名は開花の後に大きく裂開した葉をフキの葉に見立てたもの。 − 改訂新版「日本の野生植物3」 − 【@を拡大しました − 花弁は波状縁となり、距は太く短く、長さ3-4.5mm、先端は内曲する】
この冬は寒さが厳しく花が少ないと感じていますが、 暖冬だった昨年、アオイスミレの開花確認は、2月7日でした。 しかも、今日現在の開花69種は、暖冬だった昨年の65種より多いのです。 寒さが厳しいと感じているのは、私自身の年のせい?(泣) ※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、 学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。 ※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。 |