アケボノソウSwertia bimaculata〈曙草〉(リンドウ科 センブリ属) 花期は 9〜11月。
山野のやや湿ったところに生える一年草または越年草。
根出葉は大型で長楕円形、平行する数脈があり、
基部は長く柄状になり、花期には枯れる。
茎は弱い4陵があり、多少、ときに著しく分枝し、高さ30-120cmになる。
茎葉は長さ1-1.5cmの柄があり、卵形または披針形で、長さ5-02cm、幅2-4cm、
鋭頭、基部はくさび形で、3〜5脈がある。
花は8〜11月、まばらな集散状円錐花序につく。
花柄は長さ1-5cm。
花冠は白色〜乳白色、4〜5深裂し、裂片は広倒披針形で、長さ10-13mm。
中央より少し上方に径1.5mmの円形黄緑色の蜜腺溝が2個あり(縁には毛がない)、
その上部に濃緑色の斑点がある。
萼も4〜5深裂し、裂片は広倒披針形で花冠裂片より短い。
刮ハは花冠より少し長く、種子は黒褐色で長さ約1mm。
北海道〜九州、中国から東ヒマラヤに分布する。
和名は〈曙草〉で、黄白色の花冠裂片に緑色斑点があるのを、
ほのぼの明ける夜明けの空に見立てたものという。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【A花は8〜11月、まばらな集散状円錐花序につく】
19.9.30 撮影
【B茎葉は長さ1-1.5cmの柄があり、卵形または披針形で、鋭頭、基部はくさび形で、3〜5脈がある】
19.9.30 撮影
【C花柄は長さ1-5cm】
19.9.30 撮影
【D花冠は白色〜乳白色、4〜5深裂し、裂片は広倒披針形で】
19.9.30 撮影
【Dを拡大しました − 中央より少し上方に径1.5mmの円形黄緑色の蜜腺溝が2個あり(縁には毛がない)】
19.9.30 撮影
【Eその上部に濃緑色の斑点がある】
19.9.30 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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