アブラギリ〈油桐/別名ドクエ〉(トウダイグサ科 アブラギリ属) 花期は5〜6月。
山地に生え、また栽培される高さ15mになる落葉高木。雌雄同株。
葉は互生。葉身は長さ12-20cmの卵形〜広卵形。
先はとがり、基部はハート形。浅く3裂するものが多く、縁には鈍い鋸歯がある。
裏面の脈腋に褐色の毛がある以外は両面とも無毛。
葉身の表面基部に柄のある腺が2個ある。
葉柄は淡紅色を帯び、長さ6-23cm。
枝先に円錐花序を出し、直径2cmほどの白い花をつける。
雄花と雌花は別々の花序をつくる。
花弁は5個。花弁の基部ははじめ淡黄色だが、のち紅色を帯びる。
雄花は雄しべが5-10個ある。
雌花の花柱は3個で、2中裂する。
果実は堅果。直径2-2.5cmの偏球形で10-11月に熟すが、熟しても裂開しない。
【@を拡大しました − 葉柄は30cm近くあり、葉身もキリの葉くらい大きいと思いました】
13.6.22 撮影
【A左下の沢から斜めに伸びて、高さ6-7m】
13.6. 撮影
【Bほとんどの枝先には、花が終わり小さな若い果実がついています】
13.6.22 撮影
【C花が残っていました − 花弁の基部は初め淡黄色だが、のち紅色を帯びる】
13.6.22 撮影
【D雌花です − 雌花の花柱は3個で、2中裂する】
13.6.22 撮影
【E同じ花序の若い果実を − 雌花の花柱は3個で、2中裂する】
13.6.22 撮影
【F幹はすっと立ち上がり、イイギリのような枝分かれをしています】
13.6.22 撮影
【G樹皮は淡灰褐色で平滑、縦に浅いしわがある】
13.6.22 撮影
岩に這って咲いているイワガラミの花を撮った後、アカメガシワの雌花を撮ろうと見上げて歩いていて見つけました。
ここには今年だけでも、ホオノキ・ザイフリボク・コバノミツバツツジ・コハウチワカエデ・ハイノキ・ヤブデマリ・ヤマツツジ・ニシノオオタネツケバナ・ムラサキサギゴケ・ニョイスミレ…と、足繁く来ているのに、アブラギリの存在に何年も気がつかなかったということです。
アブラギリは、十数年前に県の緑化センターで一度見ただけですが、撮りながら「アブラギリ?」と。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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