ヤツデ Fatsia japonica〈八手/別名テングノハウチワ〉(ウコギ科 ヤツデ属)
花期は10〜12月。
高さ1.5-3m、大きいものは5mになり、大まかによく枝分かれする常緑低木。
若枝は緑色で褐色の長毛があるが、のち無毛、
2年目の茎は灰白色で楕円形の皮目があり、半月形の葉柄の跡が目立つ。
葉柄は長さ20-40cm。
葉身は円形で深く7〜9裂し、天狗のうちわを思わせ、長さ10-30cm、
縁に粗い鋸歯があり、先はやや長く鋭きとがり、基部は心形。
11〜12月、枝先に大きな白色の円錐花序を伸ばして1〜2回分岐し、
花序柄と花序軸に褐色の綿毛が散生する。
花柄は長さ8-10mm、綿毛が散生する。
花には両性花と雄花があり、花弁は白色、5枚、卵形で長さ3-4mm。
果実は球形で径約5mm、5個の花柱が残存し、黒熟する。
庭木として広く植えられ、いくつかの園芸品種もある。
本州(茨城県以南)・四国(太平洋側)・九州(南部)の海近くの林内に生える。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
10〜11月、茎の先に直径2-3cmの散形花序を円錐状に多数つける。
花は白色で直径約5mm。
花弁、雄しべ、花柱は5個。
花には両性花と雄花があり、雄花は花柱が短くて合着する。
果実は球形で翌年の4〜5月に黒く熟す。
−山渓カラー名鑑「日本の樹木」 −
【A茎の先に直径2-3cmの散形花序を円錐状に多数つける】
19.12.20 撮影
【B雄花の花序を】
19.12.20 撮影
【Bを確認しました −花弁、雄しべ、花柱は5個。雄花は花柱が短くて合着する】
19.12.18 撮影
【Bを拡大しました −花弁、雄しべ、花柱は5個。雄花は花柱が短くて合着する】
19.12.18 撮影
【C両性花の花序を】
19.12.18 撮影
【Cを拡大しました − 花弁、雄しべ、花柱は5個】
19.12.18 撮影
自生と思われる林内生育の個体は、そばの樹木と競うように伸び、花の詳細が見られないのです。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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