10月14日 ヤサカブシ


門田裕一先生のご専門はキンポウゲ科で、ヤサカブシに強い関心をお持ちでした。
秋吉台国定公園で私がヤサカブシと同定していたトリカブト属は、10月10日に
門田先生に見ていただいた結果、紛れもなく純粋なヤサカブシと判明しました。

【@秋吉台のヤサカブシです】
12.10.13 撮影

         ヤサカブシ〈八坂附子〉(キンポウゲ科 トリカブト属) 花期は10月。
        葉は3中裂。
        頂萼片)は、先がずんぐりと丸め。
        花梗(花柄を含む)に下向きに曲がった毛が生える。
        分布:山口県(山口市・美祢市)
       
       
                         

                        【@を拡大しました】
                         12.10.13 撮影

                         【A葉は3中裂】
                         12.10.10 撮影

                 【Bかぶと(頂萼片)は、先がずんぐりと丸めです】
                         12.10.13 撮影

                    【C花梗(花柄を含む)の毛の様子は】
                         12.10.13 撮影

                   
【Cを拡大しました - 下向きに曲がった毛が生えます】
12.10.13 撮影

                      【D花梗(花柄を含む)の毛の様子】
                         12.10.13 撮影

               【Dを拡大しました - 下向きに曲がった毛が生えます】
                         12.10.13 撮影


 門田先生は、20年以上前に来県されてヤサカブシを探されましたが、見つけられなかったそうです。
 本『秋吉台で出会った花』に、私なりに同定したヤサカブシを掲載しているのを目にされ、今回、基準産地と秋吉台で見ていただくことができました。
 能力のない、植物に関しては全く素人の私ですが、精一杯頑張っていたら、山口県のアザミ属とヤサカブシについて、専門の先生の研究の一助となった上、思いも寄らなかった嬉しい結果を頂きました。

 ヤサカブシは現在図鑑には載っていませんが、門田先生が出版される『トリカブト図鑑』に掲載されますので、その日を楽しみに待つことにします。
 

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。