ヤマコウバシ〈山香し/別名モチギ・ヤマコショウ〉(クスノキ科 クロモジ属) 花期は4〜5月。
枝を折るとよい香りがすることからつけられた名前。
山地に生える高さ3〜5mの落葉低木。雌雄異株。
葉は互生し、長さ5〜10cmの長楕円形〜楕円形、ふちは全縁で波打つ。
展開し始めた葉の間から絹毛が密生した短い花柄を数個のばし、
淡黄色の小さな花をつける。
花被片は6個、長さ約1.5mmの広楕円形。
雌花には仮雄しべが9個あり、子房と花柱は花被から突き出る。
果実は液果。直径7mmほどの球形で、10〜11月に黒く熟す。
【A果実ができるのに雄株が知られていないミステリアスな植物】
12.4.24 撮影
【B雌雄異株だが雌株しかなく、雄株無しで結実する】
12.4.24 撮影
【Bを拡大しました − 仮雄しべが9個あり、子房と花柱は花被から突き出る】
12.4.24 撮影
【C花は直径5mmほどです】
12.4.24 撮影
【Cを拡大しました − 柱頭は盤状に広がる】
12.4.24 撮影
昨日、詳細を撮ったら雄しべが見えるようなので、「もしかして両性花?」と、色めき立ったのですが、
雌しべを取り囲んでいる黄色いのは、雄しべではなく仮雄しべで、9個とのこと。
仮雄しべというのは、「葯を持たない雄しべで、結実には役に立っていない」ということでしょうか?
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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