ヤブレガサ Syneilesis palmata〈破れ傘〉(キク科 ヤブレガサ属) 花期は6〜7月。
夏緑林やスギ人工林などの林内や林縁に生える高さ70-120cmの多年草。
若い時は根生葉1個のみだが、年月を経て、栄養が十分となると花茎を出す。
花茎は直立し、分枝せず、初め絹毛があるが、のち無毛となる。
茎葉は2〜3個。下部の茎葉の葉身は円形、下面は淡緑色、
径35-40(-50)cm、掌状に7〜9深裂し、しばしば2中裂し、
終裂片は鋭尖頭で幅2-4cm、縁に不ぞろいな鋭鋸歯があり、
葉柄は長さ7-15cmで盾状につく。
九州産の植物でむかご形成が知られている。
花は7〜10月。
頭花は円錐花序につき、径8-10mm、苞葉は1〜2個、長さ1.5-3mm。
総苞は筒形、長さ9-11mm、総苞片は5個。
小花は7〜13個、
花冠は長さ9-11mm、白色、ときに淡紅色を帯び、先端は5裂し、
裂片の先に短毛がある。
痩果は長さ4.5-6mm。
暖温帯域〜温帯域に生育し、本州〜九州、朝鮮半島に分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【@を拡大しました − 頭花は円錐花序につき、総苞は筒形、総苞片は5個】
19.7.7 撮影
【A小花は7〜13個】
19.7.7 撮影
【Aを拡大しました − 花冠は白色、ときに淡紅色を帯び、先端は5裂し、裂片の先に短毛がある】
19.7.7 撮影
* * * * * 甦って欲しい * * * * *
【B昨年夏の高温・強乾燥の異常気象の影響で、今年は元気がありませんが…】
16.4.24 撮影
「掌状に7〜9深裂し、しばしば2中裂し、
終裂片は鋭尖頭で幅2-4cm、縁に不ぞろいな鋭鋸歯があり」
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※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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