スズメノトウガラシ Bonnaya antipoda(アゼナ科 スズメノトウガラシ属)
花期は7〜10月。
やや湿り気のある田に生える一年草。
茎は根ぎわや茎の基部で分枝して広がり、斜上し、高さ5-30cmになり、
断面は四角形、無毛である。
葉は対生し、柄がなく、葉身は狭倒卵形または長楕円状倒狭卵形で、
先はとがり、ふちには5〜8個の鋭鋸歯があり、両面とも無毛で、
長さ10-55mm、幅3-10mm。
4〜10月、上部の葉腋からやや太い花柄を出し1花をつける。
茎の花をつけた部分では基部の葉はしばしば退化するため、
全体が総状花序的に見える。
花柄は花時に長さ2-5mm、のちに伸長して果時に長さ4-11mm、無毛。
萼は深く5裂し無毛、裂片は細長くとがる。
花冠は淡紅紫色、長さ8-10mmで萼の約2倍。
雄しべは2個で花冠の上側につき、2個の棒状の突起となる。
刮ハは線状被針形で長さ約13mm、幅2mm、萼より2〜3倍長い。
本州(岩手県以南)〜琉球に生え、台湾・中国・東南アジア・インド・ヒマラヤ・
オーストラリアetc.に広く分布している。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【A葉は対生し、柄がなく、先はとがり、ふちには5〜8個の鋭鋸歯があり、両面とも無毛】
18.8.12 撮影
【B萼は深く5裂し無毛、裂片は細長くとがる】
18.8.12 撮影
【Bを拡大しました − 花冠は淡紅紫色、長さ8-10mmで萼の約2倍】
18.8.12 撮影
友人から情報をもらい、この花を「ヒロハスズメノトウガラシ」としてきましたが、
改訂新版「日本の野生植物」 に、その名は載ってないし、
この花が「スズメノトウガラシ」となって、属名が違うため学名も違っています。
考えた結果、 この植物をスズメノトウガラシと記録することにしました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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