センブリ Swertia.japonica〈千振〉(リンドウ科 センブリ属) 花期は10〜11月。 日当たりのよい山野に生える一年草または越年草で、 高さ5-20cm、茎は淡紫色を帯びる。 根出葉はふつう花時にも少数存在し倒被針形、 長さ1-2cm、幅5mmに達する。 茎葉は対生し、線形で長さ1.5-4cm、幅2-5mm、縁は多少裏側に反る。
花は円錐状につき、5数性、萼裂片は線形〜線状被針形で、長さ5-11mm。
花冠は白色で5深裂し、裂片は広被針形で紫脈があり、長さ7-9mm、
基部付近に2個の蜜腺溝があり、
その周りには顕微鏡下でも平滑な長い毛がある。 全草に強い苦味があり、昔から健胃剤として有名である。 千度振り出しても苦味がなくならないので〈千振〉といい、〈当薬〉ともいう。 − 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【Aこの個体は高さ20cmほど】
19.10.23 撮影
【B花は円錐状につき、5数性】
19.10.23 撮影
【C花冠は白色で5深裂し、裂片は広被針形で紫脈があり、長さ7-9mm】
19.10.23 撮影
【Cを拡大しました −(花冠裂片)基部付近に2個の蜜腺溝があり 】
19.10.23 撮影
【D(花冠裂片)基部付近に2個の蜜腺溝があり】
19.10.25 撮影
【Dを拡大しました −その周りには顕微鏡下でも平滑な長い毛がある 】
19.10.25 撮影
センブリの蜜腺溝は円形であることが写っています。
センブリの花冠は、雨天ではほとんど閉じた状態です。
日が当たると開きますが、くもってきたり、夕方近くになるとしぼみ始めます。
日光に対する反応は、センブリの方がムラサキセンブリよりも顕著だと感じています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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