オオタチツボスミレ Viola kusanoana〈大立坪菫〉(スミレ科 スミレ属) 花期は3〜5月。 山地の夏緑樹林の湿り気のある明るい林床や林縁、そして草地に生える、 15-25cmの多年草。有茎種。 地下茎は横走し、肥厚して木化する。
茎は数本叢生し、分枝し、果期には高さ40cmになり、ときに越冬する。
茎葉の葉身は両面ともに鮮緑色、上面で脈に沿ってへこみ、
質はやわらかく、縁が波打ち、円心形、長さ3-5cm、 先端は鋭頭〜鋭尖頭、基部は心形、
波状の鋸歯があり、両面ともにほとんど無毛。
托葉は披針形、羽状に浅裂する。 花期の茎葉は大きく、長さ6cmになる。 花期は4〜6月。
花は淡紫色〜淡赤紫色、直径約2cm。 萼片は披針形で、先端は鋭尖頭。
花弁は長さ15-18mm、側弁は無毛。 花柱は筒形、花柱上部は先端に向かって次第に太くなり、 柱頭は下向きに突き出し、突起毛はない。
距は太くかつ長く、長さ6-8mm、白色、わずかに内曲する。 南千島・北海道・本州・四国・九州に分布し、日本海側地域に多い。 韓国(鬱陵島)・千島列島・サハリンにも分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物3」 −
【@を拡大しました − 茎は数本叢生し、分枝し】
21.3.25 撮影
【Aほとんどの花が地上茎の途中から伸びる花茎につく − 山渓ハンディ図鑑「日本のスミレ」】
21.3.25 撮影
【Aを拡大しました − 茎葉の葉身は両面ともに鮮緑色、上面で脈に沿ってへこみ、
質はやわらかく、縁が波打ち、円心形】
21.3.25 撮影
「波状の鋸歯があり、両面ともにほとんど無毛。托葉は披針形、羽状に浅裂する」
【B花は淡紫色〜淡赤紫色、直径約2cm。側弁は無毛】
21.3.25 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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