オカウツボ〈丘靫〉(ハマウツボ科 ハマウツボ属) 花期は5〜6月。
丘陵の草地に生え、オトコヨモギに寄生する1年生の寄生植物。
茎は黄褐色で直立して高さ10〜25cm、鱗片状に退化した葉がつく。
茎の上部に淡紫色の花が多数つく。
花冠は唇形で長さ約2cm、萼は膜質で2裂し、裂片はさらに2裂する。
海岸や河原の草地に生え、カワラヨモギに寄生するハマウツボより、
全体に毛が少ない。
【A】
12.5.28 撮影
【@を拡大しました − 萼は膜質で2裂し、裂片はさらに2裂する】
12.5.28 撮影
【B茎は黄褐色で直立して、鱗片状に退化した葉がつく】
12.5.28 撮影
《5月30日:追記》
友人Mさんも全く別の場所でオカウツボを複数株見つけたことを29日に知りました。
10年以上もこの時期になると探し続けてきたのに見つけられず、今年、苦労せずに複数の場所で目についたということから、今年の開花状況の異常さと関連があると思わずにはいられません。
秋吉台では今年、ザイフリボク(6株)とミズキ(3株)に花が咲かなかったし、例年ならすでに開花しているノグルミの花芽がまだ確認できないし、ヤマボウシが極端に少ない。
木の花は、開花直後に満開となり、アッという間に花が終わってしまいます。
今日、滑山国有林(山口市)を一緒に歩いた、樹木の観察を続けている友人Tさんも同意見でした。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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