9月14日 ニッポンイヌノヒゲ


【@ヒロハイヌノヒゲではなく、やはりニッポンイヌノヒゲと思います】
12.9.10 撮影

       ニッポンイヌノヒゲ〈日本犬の髭〉(ホシクサ科 ホシクサ属) 花期は8〜9月。
     湿地に生える1年草。
     葉は多数叢生し、長さ10〜20cm、幅8mmの披針状線形で、やや厚くて光沢がある。
     花茎は5稜があってややねじれ、高さ10〜22cmになる。
     頭花は花茎の先に1個つき、直径7〜8mmの半球形。
     総苞片は披針形で先がとがり、頭花よりはるかに長い。
     頭花の中心部に雄花、周辺部に雌花がつく。
     花苞も萼も緑白色。花苞はほとんど無毛。
     雄花の萼は無毛。雌花の萼は内側に白い毛があるほかは無毛で、花弁の先にも毛はない。
                        

            【@を拡大しました - 雨だったので長靴・傘差しで撮りました】
                         12.9.10 撮影
          【Aニッポンイヌノヒゲと同定したのは総苞片が頭花より長い点だけです】
                         12.9.11 撮影                              
【B葉はびっしりと生えているので、かき分けて撮影】
12.9.11 撮影
【C】
                         12.9.11 撮影                              
【D】
12.9.10 撮影
                             【E】
                          12.9.11 撮影
             【Eを拡大しました - 頭花は直径7〜9mmの半球形で淡褐色                                
                                                                                                            
12.9.11 撮影

 ※ホシクサ属の花のつくり

  ・葉の間から花茎を何本も伸ばし、先端に頭花を1個つける。
  ・頭花の基部には総苞がある。
  ・総苞片は頭花よりながいものや短いもの、形・質ともさまざまで、区別点の一つになっている。
  ・頭花は長さ2〜5mmの小さな花が集まったもので、雄花と雌花が混じってつく。
  ・ホシクサ属の分類では花の各部の形質が重視されているが、肉眼でも識別できる総苞片は
   ともかく、萼や花弁となると顕微鏡が必要で、種を見分けるのは難しい。


   「秋吉台国定公園の高等植物」に、ヒロハイヌノヒゲがこの場所の名前と『水湿地に稀』とあり、
    私の浅い知識をうち消していましたが、やっぱりニッポンイヌノヒゲと思い直し、11日の日記の
    画像をそのまま使って書き直しました。

(9月19日:記)
  このところ悩みが多くて、秋吉台の植物に関する全てをやめてしまえば毎日がどんなに平穏になる
 かと思うと、一番の楽しみの日記も書けませんでした。
  でも、その踏ん切りもつかず、開花確認だけはそこそこ続けていました。
  昨日、本『秋吉台で出会った花』が3カ所で完売となり、10月13日のエコツアーの申し込みが33
 名となったことから、何となく元気が出てきて、自信が戻ってきた感じ。
  とりあえず今までの生活を続けていれば、もっと意欲が出てくると、期待しましょう。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。