クロバイ Symplocos prunifolia〈黒灰/別名トチシバ・ソメシバ〉
(ハイノキ科 ハイノキ属) 花期は4〜5月。
山地に生える常緑高木。
若枝は灰色で無毛、稜がある。
前年枝は紫褐色になりしばしば黒点がある。
葉身は薄い革質、濃緑色で光沢があり、狭楕円形〜長楕円形、
長さ4-9cm、幅2-3cm、両面ともに無毛、低い鈍鋸歯があり、
先は少し尾状に伸びて鈍端、基部はくさび形、
中肋は表面でわずかに凹入し、裏面では隆起する。
側脈は7〜9(〜10)対。
葉柄は長さ8-15mm、ふつう紫褐色をおびる。
花序は腋生の総状花序で長さ(2-)3-8cm、前年枝の葉腋に出て、
10〜30花をつけ、長さ0.5-4mmの花柄とともに
花序軸には淡褐色の斜上毛がある。
苞や小苞は早落性。
花は4〜5月に開く。
花冠は白色、5深裂して長さ4-5.5mm。
雄蕊は25〜35本、花盤は無毛。
果実は狭卵形〜楕円形で長さ6-7mm、黒く熟す。
本州(関東地方以西)・四国・九州・琉球(沖縄島以北)、
朝鮮半島南部・中国(?)に分布する。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 −
【A幼木だったのが大きく生長して、近寄っても花には近づけず、日記用の花が撮りづらくなりました】
21.4.20 撮影
【B遠くからは花盛りに見えましたが…】
21.4.20 撮影
【C咲き始めでした − 葉身は薄い革質、濃緑色で光沢があり、】
21.4.20 撮影
【Cを拡大しました − 両面ともに無毛、低い鈍鋸歯があり、先は少し尾状に伸びて鈍端、基部はくさび形】
21.4.20 撮影
【D古い画像です − 花序は腋生の総状花序で長さ3-8cm、前年枝の葉腋に出て、10〜30花をつけ】
13.5.2 撮影
【Dを拡大しました − 花冠は白色、5深裂して長さ4-5.5mm。雄蕊は25〜35本】
13.5.2 撮影
このクロバイの木を見ると、私の秋吉台とのかかわりを重ねてしまいます。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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