2015年 8月25日  ケトダシバ



【@ため池の畔で、姿がきれいなイネ科が目に入りました】
15.8.21 撮影

         トダシバArundinella hirta(Thumb.)C.tanaka var.ciliata
         〈戸田芝/別名ウスゲトダシバ・バレンシバ〉(イネ科 トダシバ属) 花期は8〜10月。
        埼玉県の戸田ヶ原付近に多かったことによるという。
        日当たりのよい山野の草地に普通に生える高さ30-120cmの多年草。
        葉は長さ15-40cmの線形で、やや内側に巻く。
        花序は長さ8-30cmの円錐状で、緑色または紫色を帯びた小穂を多数つける。
        小穂は長さ3.5-4.5mmで、2個の小花がある。
        下部の小花は雄性でやや小さく、上部の小花は雌性。

         ケトダシバArundinella hirta〈毛戸田芝〉(イネ科 トダシバ属) 花期は8〜10月。
        トダシバは変異性に富み、外観だけではまるで別種のような型を含んでいる。
        その1つは花序の分岐のあり方で、枝がはっきりした多くの小枝を分けるものと、
        ウスゲトダシバのように小枝が短くてはっきりせず、小穂は枝に圧着して、
        まるで総のように見えるものもある。
        後者の方が一般に背が高く、毛も少ないことが多い。
        (日本イネ科植物図譜 ― 長田武正著) 

【A花序を − この1本だけが立っていました】
15.8.21 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 枝がはっきりした多くの小枝を分ける
15.8.21 撮影

【B花序の上方を】
15.8.21 撮影

【B】
15.8.21 撮影

【Cこの個体、全体に毛は少なかったです】
15.8.21 撮影

【Cを拡大しました 】
15.8.21 撮影


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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