カラタチバナ Ardisia crispa〈唐橘〉(ヤブコウジ科 ヤブコウジ属) 花期は7月。
常緑の小低木、高さ20-100cm。
茎は単純で分枝せず、直立し、円柱状、幼時には多少の粒状の褐色微毛がある。
葉は互生し、表面は鮮緑色で、光沢があり、狭卵形、
先は次第にとがってわずかに鈍頭、基部は鋭形、長さ8-20cm、幅1.5-4cm、
縁に波状歯があって歯間に腺点があり、側脈は約8対、
両面とも無毛または裏面のみ多少細かい鱗片毛がある。
葉柄は長さ8-10mm。
花序は葉腋または葉間の早落生の鱗片葉のわきにつき、
花序柄は長さ4-7cmで斜上し、粒状の褐色微毛があり、
7月ごろ散形状に10花ほどをつける。
花柄は長さ約10mm、微毛がある。
萼は5深裂し長さ約2mm、多少の腺点があり、無毛。
花冠は白色、径7-8mm。
花冠裂片は卵形、先端は鋭頭、長さ約5mm、外面は無毛で腺点がある。
葯は狭卵形。雄しべは花冠裂片よりやや長く、子房はほぼ球形で無毛。
果実は球形、径6-7mm、赤く熟す。
本州(福島県以西)・四国・九州・琉球の常緑樹林内に生育する。
− 改訂新版「日本の野生植物4」 − |
【@を拡大しました − 葉は互生し、表面は鮮緑色で、光沢があり、狭卵形】
19.1.7 撮影
「先は次第にとがってわずかに鈍頭、基部は鋭形」
【A果実は球形、径6-7mm、赤く熟す】
19.1.7 撮影
* * * * * こんな時もありました * * * * *
【B花序は葉腋または葉間の早落生の鱗片葉のわきにつき、散形状に10花ほどをつける】
15.7.11 撮影
【Bを拡大しました − 柄は長さ約10mm、花冠は白色、径7-8mm】
59.7.11 撮影
【C花冠裂片は卵形、先端は鋭頭】
15.7.11 撮影
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毎年、果実を撮ってきているのに、花は、咲き始めに開花確認して、撮影時期を逃してしまいます。
カラタチバナの“一番きれいな時”を撮ること、これも今年の宿題です。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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