10月13日  イヌコウジュ(シソ科)

   05.10.13 撮影
   
 イヌコウジュ〈犬香需〉(シソ科) 花期は9〜10月。
 山野の道ばたなどに生える高さ20〜60cmの1年草。全体に細毛が多い。葉は対生し、卵状被針形または長楕円形で、ふちには浅い鋸歯がある。枝先に花穂を出し、淡紫色の小さな唇形花を多数つける。花冠は長さ3〜4mm。
                     

 
 イヌコウジュとヒメジソはよく似ていますが、次の点で見分けられます。
 ・葉の鋸歯―イヌコウジュは片側に6〜13個。ヒメジソは片側に4〜6個。
 ・葉の形―イヌコウジュがヒメジソに比べ、やや長め。
 ・萼―イヌコウジュは上唇の先が鋭くとがり、ヒメジソはとがらない。

 1つずつ絞って撮ったほうが分かると思い、先ずイヌコウジュから。

                        【花と萼】                    
                        05.10.13 撮影
                                 
                         【毛は】                  
05.10.13 撮影      05.10.10 撮影

確かに細毛が多いです。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

10月14日  ヒメジソ(シソ科)

05.9.21 撮影
 
 ヒメジソ〈姫紫蘇〉 花期は9〜10月。
 山野の林のふちや道ばたに生える高さ20〜60cmの1年草。茎は四角形で稜には下向きに曲がった短毛があり、節にも白い毛が生える。葉は対生し、卵形〜広卵形で、ふちには粗い鋸歯がある。枝先に花穂を出し、淡紅紫色または白色の小さな唇形花をややまばらにつける。花冠は長さ約4mm。
 
 

 以下は、10月18日に、葉の全ての鋸歯が5個以下の株を探して、同一株で撮り直しました。

               【今はもうこんなに枝分かれをしています】 
05.10.18 撮影

【花は】
05.10.18 撮影

「花冠は長さ約4mmで、筒部は短く、上唇は3裂、下唇は先端がへこむ」
同一株ですが、下唇の先端がへこんだ花と、へこまない花がありました。

【萼は】
05.10.18 撮影
「萼の上唇はとがらない」といってもこの程度。

【茎の毛は】
05.10.18 撮影

ほかの株で茎の稜にだけ生えているものもありましたが、全体にうっすら短毛が生えています。
                 
イヌコウジュとヒメジソ、
18日に撮り直したヒメジソの花は小く、昨年までイヌコウジュと思っていた場所です。
萼の上唇はルーペでないと見えないし、毛では区別できません。
葉の鋸歯が7個以上ならイヌコウジュですが、6個では両方に当てはまります。
 
 ルーペを持ち歩くのが嫌いな私は、葉の形・葉の鋸歯の数で判断して撮り、画像で萼の形を見るしかないか・・・。