ヒレアザミCarduus crispus〈鰭薊〉(キク科 ヒレアザミ属) 花期は5〜12月。
原野や耕作地、河川の堤防などに生える高さ60-80cmの二年草あるいは多年草。
茎は直立し、上部で分枝して枝は広角度に伸長し、2条の翼があり、
翼には長さ3-4mmのとげがある。
根出葉は花時には生存しない。
中部の茎葉の葉身は楕円形、長さ5-30cm、羽状に中〜深裂し、
裂片は5〜8対、下面には初め白いくも毛がある。
花は5〜8月。
頭花は茎頂に点頭あるいは横向きにつく。
総苞は鐘形〜卵球形、長さ2cm、総苞片は7〜8列、
線形で草質、斜上し、先端には長さ2mmになる鋭いとげがある。
花冠は長さ15-17mm、狭筒部は長さ7-8mm、広筒部は長さ2-3mm、
裂片は長さ5-6mm、淡紅紫色。
痩果は長楕円形で、長さ3mm。冠毛は長さ13-16mm。
本州〜九州、朝鮮半島・中国・モンゴル・シベリア〜ヨーロッパに広く分布し、
北アメリカにも東部を中心にして帰化している。
古い時代に農耕とともにアジア大陸から渡来した、史前帰化植物と考えられている。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【@を拡大しました − 花期をどう書き換えるか、観察を続けます】
19.12.12 撮影
【A根出葉は花時には生存しない −この個体は来年5月に開花でしょう】
19.12.12 撮影
【B茎は上部で分枝して枝は広角度に伸長し、2条の翼があり、翼には長さ3-4mmのとげがある】
19.12.12 撮影
【C頭花は茎頂に点頭あるいは横向きにつく】
19.12.12 撮影
【D総苞は鐘形〜卵球形、長さ2cm、総苞片は7〜8列、先端には長さ2mmになる鋭いとげがある】
19.12.12 撮影
頭花の画像は、すべてピンボケでした。次回に撮り直してきます。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|