2021年 12月11日  ヒメヒゴタイ



【@今は、すっかり枯れていますが、ここでは来年の花の準備もできています】
21.12.11 撮影

            ヒメヒゴタイ Saussurea pulchella〈姫平江帯〉(キク科 トウヒレン属) 
                                          花期は9〜11月。
          低山〜山地または海岸の草原に生える高さ30-150cmの二年草。
          根は紡錘形で、垂直に伸びる。
          茎は直立し、狭い翼があるかまたはなく、上部でよく分枝する。
          根生葉と下部の茎葉は花時に生存しない。
          中部の茎葉の葉身は草質、楕円形〜狭楕円形、長さ12-18cm、
          羽状深裂して6〜10対の裂片があるか、あるいは鋸歯縁となり、
          両面に腺点と多細胞の単褐色毛とがあり、葉柄は長さ3-6cm。
          花は8〜10月。
          頭花は多数が散房状あるいは円錐状に密集してつき、径12-16mm、
          柄は細く、長さ10-35mm。
          総苞は鐘形〜筒形、長さ11-13mm、径10-11mm、くも毛があり、
          基部に狭卵形の苞葉が1列ある。
          総苞片は8〜9列、狭卵形、すべての総苞片の先端に淡紅紫色の付属体があり、
          中片と内辺の付属体は円形、外片の付属体は小さく、楕円状、外片は長さ2-3mm。
          花冠は長さ11-13mm、紅紫色、腺点がある。
          白花品をシロバナヒメヒゴタイf.albifloraという。
          北海道〜九州、
          朝鮮半島・中国(東北部・中部)・モンゴル・サハリン・ロシア沿海地方に分布する。
           − 改訂新版「日本の野生植物5」 −

【Aヒメヒゴタイは二年草。花が咲き痩果を飛ばして終わりました 】
21.12.11 撮影
                                 
【Bこの痩果は来春発芽して、再来年の秋に開花します】
21.12.11 撮影

【C個体の下には・・・】
21.12.11 撮影

【D昨年の痩果から生まれた子孫が! 来年の秋に開花します】
21.12.11 撮影

* * * * * * * こんな時もありました* * * * * * *

【E今年はとてもきれいにたくさん咲きました】
21.10.8 撮影

【Eを拡大しました −頭花は多数が散房状あるいは円錐状に密集してつき、径12-16mm
21.10.8 撮影

【F】
21.10.8 撮影

開花確認は9月29日、地獄台でした。

【Fを拡大しました − すべての総苞片の先端に淡紅紫色の付属体があり
21.10.8 撮影


 ヒメヒゴタイは二年草。 痩果を作って一生を終えます。
 ですから、盗掘でなくても頭花を折られると、子孫を残すことができません。

☆来年は、発芽したばかりのヒメヒゴタイの姿を見てみようと・・・。
 

※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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