ヒメヒゴタイ Saussurea pulchella〈姫平江帯〉(キク科 トウヒレン属) 花期は9〜11月。 低山〜山地または海岸の草原に生える高さ30-150cmの二年草。 根は紡錘形で、垂直に伸びる。 茎は直立し、狭い翼があるかまたはなく、上部でよく分枝する。 根生葉と下部の茎葉は花時に生存しない。 中部の茎葉の葉身は草質、楕円形〜狭楕円形、長さ12-18cm、 羽状深裂して6〜10対の裂片があるか、あるいは鋸歯縁となり、 両面に腺点と多細胞の単褐色毛とがあり、葉柄は長さ3-6cm。 花は8〜10月。
頭花は多数が散房状あるいは円錐状に密集してつき、径12-16mm、 柄は細く、長さ10-35mm。 総苞は鐘形〜筒形、長さ11-13mm、径10-11mm、くも毛があり、 基部に狭卵形の苞葉が1列ある。
総苞片は8〜9列、狭卵形、すべての総苞片の先端に淡紅紫色の付属体があり、 中片と内辺の付属体は円形、外片の付属体は小さく、楕円状、外片は長さ2-3mm。 花冠は長さ11-13mm、紅紫色、腺点がある。 白花品をシロバナヒメヒゴタイf.albifloraという。 北海道〜九州、 朝鮮半島・中国(東北部・中部)・モンゴル・サハリン・ロシア沿海地方に分布する。 − 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【Aヒメヒゴタイは二年草。花が咲き痩果を飛ばして終わりました 】
21.12.11 撮影
【Bこの痩果は来春発芽して、再来年の秋に開花します】
21.12.11 撮影
【C個体の下には・・・】
21.12.11 撮影
【D昨年の痩果から生まれた子孫が! 来年の秋に開花します】
21.12.11 撮影
* * * * * * * こんな時もありました* * * * * * *
【E今年はとてもきれいにたくさん咲きました】
21.10.8 撮影
【Eを拡大しました −頭花は多数が散房状あるいは円錐状に密集してつき、径12-16mm】
21.10.8 撮影
【F】
21.10.8 撮影
開花確認は9月29日、地獄台でした。
【Fを拡大しました − すべての総苞片の先端に淡紅紫色の付属体があり】
21.10.8 撮影
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ヒメヒゴタイは二年草。 痩果を作って一生を終えます。
ですから、盗掘でなくても頭花を折られると、子孫を残すことができません。
☆来年は、発芽したばかりのヒメヒゴタイの姿を見てみようと・・・。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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