ハルニレ〈春楡/別名ニレ・エルム〉(ニレ科 ニレ属) 花期は3〜5月。
春に花が咲くのでこの名がある。山地に生える高さ20〜30mになる落葉高木。葉は互生。葉身は長さ3〜15cmの倒卵形で、先端は急に鋭くとがり、基部は左右不相象。ふちには重鋸歯がある。葉の展開前に前年枝の葉腋に小さな両性花が7〜15個集まって咲く。
冬の間に見つけておいたハルニレらしい木の開花確認は、3月17日でした。
夕方の日が陰ったドリーネなので、強い逆光ではっきり見えず、次は雨で、花序がどっぷりと水を含んで、丸い固まりしか写っていませんでした。
晴れた今日、花に日が当たっている午前中に来て、肉眼でも花の色が見えているのを撮ることができました。
【1枝を300mmズームレンズで】
06.3.20 撮影
葯がツンツンと出ている花が多い枝を狙って撮りました。
【上の画像を拡大しました】
06.3.20 撮影
「花被は長さ3mmほどの鐘形で、上部は浅く3裂する。
葯は赤褐色、花粉を散らしたあと暗褐色になる。白いのは雌花の柱頭」
細部までは写っていませんが、ハルニレと思います。
葉が出てきたら撮りましょう。
【センボンヤリ】
06.3.20 撮影
センボンヤリ〈千本槍/別名ムラサキタンポポ〉(キク科 センボンヤリ属) 花期は3〜4月。
秋の閉鎖花を大名行列の千本槍に見立ててこの名がある。別名は春の花の舌状花の裏が紫色を帯びることによる。山地や丘陵の日当たりのよい草地などに生える多年草。葉は根もとに集まってロゼット状になり、春の葉は卵形でふちには欠刻があり、裏には白いクモ毛が密生する。春の花は直径約1.5cm、高さ5〜15cmの花茎の先に1個つく。夏から秋に高さ30〜60cmの花茎を伸ばし、先端に閉鎖花を1個つける。閉鎖花は筒状花だけが集まったもので、総苞に包まれたまま実る。
3月20日に開花したセンボンヤリです。
日差しのある日に草原を歩くと、白い花をパッと開いているセンボンヤリがあちこちで見られる季節になりました。
06.3.20 撮影
山焼きから1ヶ月、暖かい日が多く、雨も適度に降って、草原の春がどんどん進んできました。
木の花撮影用に高さ90cmの作業台(3980円)を購入しましたが、今回もドリーネの斜面で、地面が平坦で固い場所は秋吉台には少なく、ほとんど使えないことに気づきました。
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