フシネキンエノコロ Setaria gracilis Kunth (イネ科 エノコログサ属) 花期は 7〜8月。
まれに開港地に帰化する多年草で、
短いが明らかな節があり、硬化した根茎をもつ。
稈は細くて硬く、束生し、
よく伸びたものは節ごとにくの字形に屈曲して斜めに立つ。
葉身は長さ10-30cm、幅2-4mm、葉鞘はやや扁平で背部は竜骨となり、
葉舌は長さ1mm内外の白毛の列となる。
円錐花序は円筒形で、長さ3-7cm、花序の中軸はごく短い毛があってざらつき、
小穂には黄金色の刺毛4〜8本があって、刺毛は長さ3-8mm、
小穂は長さ2.5-3.0mm、第一包頴小穂の長さの1/3、第二包頴は1/2〜2/3で、
第一小花(不稔小花)の護頴は小穂とほぼ同長、
第二小花(稔性小花)の護頴はうすい革質で光沢があり、
表面に横しわがあって細い方眼を作る。
花期:7〜8月
分布:全世界の暖帯〜亜熱帯に分布。 日本の暖地には意外に多いのかもしれない。
同定のかぎ:コツブキンエノコロは本種によく似ているが、
キンエノコロもコツブキンエノコロも1年生で地下茎がないから、
ごつごつした節のある地下茎と、稈の基部に旧年の葉、稈、根などのある
本種からは明らかに区別できる。
− 「日本イネ科植物図譜」 −
【@を拡大しました − 見てきた一年草のエノコログサ属は現在、すっかり枯れてしまっていますが…】
20.12.19 撮影
【A稈の下方に節があります】
20.12.19 撮影
この様子から、本種を多年草と判断しました。
【B円錐花序は円筒形で、長さ3-7cm】
20.12.19 撮影
【Bを拡大しました − 小穂には黄金色の刺毛4〜8本があって、刺毛は長さ3-8mm】
20.12.19 撮影
本種は多年草のエノコログサ属と判断し、「フシネキンエノコロ」と、同定しました。
* * * * * 『2050年の森 野草園』で今日、ほかに3種見つけました * * * * *
【Cマルバグミ(グミ科 グミ属)】
20.12.19 撮影
【Dナワシログミ(グミ科 グミ属)】
20.12.19 撮影
【Eヌメリグサ(イネ科 ヌメリグサ属)】
20.12.19 撮影
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『2050年の森 野草園』で確認した植物は、12月19日現在 81種になりました。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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