2016年 5月30日  アゼナルコ



【@林縁の荒れ地で小さな群落を作っていました】
16.5.13 撮影

         アゼナルコ Carex dimorpholepis 〈畦鳴子/別名アゼナルコスゲ〉
                               (カヤツリグサ科 スゲ属) 花期は5〜6月。
        垂れ下がった小穂を鳥を追う鳴子に見立てたもの。
        川岸や田のあぜなどの湿地に生える高さ40-80cmの多年草。
        茎は鋭い3稜形で上部はざらつく。
        葉は黄緑色でややかたく、幅0.4-1cmの線形。
        根元の葉は茶褐色の葉鞘だけになっている。
        小穂は4〜7個、柄があって垂れ下がり、長さ3-6cmの円柱形。
        上方のものは雌雄性、雄花の部分は細い。
        下方のものは雌性。柱頭は2個。
        雌花の鱗片の先にはざらざらした長い芒がある。
        果胞は長さ2.5-3mmの扁平な広卵形で、細かな突起がある。


【A小穂は4〜7個、柄があって垂れ下がり、長さ3-6cmの円柱形
16.5.13 撮影
                                 
【B上方の小穂は雌雄性、雄花の部分は細い
16.5.13 撮影

【Bを拡大しました −雄花の部分は細い
16.5.13 撮影

【C下方の小穂は雌性 − 下方の小穂ですが、一部雄花がついています】
16.5.13 撮影

【Cを拡大しました − 柱頭は2個
16.5.13 撮影

【D上の株の2週間後を撮りました】
16.5.27 撮影

【Dを拡大しました】
16.5.27 撮影

【E雌小穂は】
16.5.27 撮影

【Eを拡大しました】
16.5 .27 撮影


  2014年5月7日の日記「アゼナルコ」の画像は、
  『湿地に稀』のオタルスゲが池の中で大群生していたものでした。
  アゼナルコとオタルスゲは、小穂が垂れ下がることは同じでも、全然違うのに。
  池の中で近寄れなかったことはありますが、それにしても…。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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