アオツヅラフジ〈青葛藤/別名カミエビ〉(ツヅラフジ科) 花期は6〜9月。
低地の草原や道ばた、林縁などに生える落葉つる性木本。雌雄別株。枝は淡黄褐色の毛が生え、つるは右巻き。葉は互生し、広卵形〜卵心形。葉の形は変化が多く、ときに浅く3裂する。ふちは全縁、両面とも淡黄褐色の毛がある。葉柄は長さ1〜3p。枝先と葉腋に小さな花序を出し、黄白色の花をつける。花弁と萼片は6個。果実は核果。直径6〜7oの球形で、10〜11月に粉白色を帯びた黒色に熟す。
花期が長い花のかたわらで、果実も見られるようになるアオツヅラフジですが、今は果実も黒く熟しています。
アオツヅラフジは草原で這っていますが、林縁でもほかの木などに上っているので、ツヅラフジとの区別に苦労してきましたが、やっとどうにか。
【上の画像を拡大しました】
05.11.10 撮影
【こんな時もありました―若い果実】
05.8.13 撮影
まだ雌花を確認できないうちに、もう青い実が見られるようになりました。
【こんな時もありました―雌花】
(上の果実と同じ日に咲いていた花) 05.8.13 撮影
「雌花には、雌しべが1個と仮雄しべが6個ある。
雌しべは、子房が深い溝で6個に区切られ、受粉後は完全に分離する。
それぞれが1個の果実となるので、1個の花から2〜6個の丸い果実が実る」
(何度も撮ったのに、雄しべ雌しべがはっきり写った画像がありません)
1つの花から最高6個の果実に。
だから、花の数の割に1かたまりの果実の数が多いのですね。
【こんな時もありました―雄花】
05.6.30 撮影
「雄花の雄しべは6個」
11月11日(金)
下関市の友人が二人の遠来のお客さ様を秋吉台に案内するのに、朝から強い雨が降り続きました。
私はカメラを1度もバッグから出すことなく、案内のお手伝いをしましたが、お客様たちは、初めて見るヤマジノギクや雨にも負けず開いているセンブリ・ムラサキセンブリなどの草原の花の撮影を楽しまれました。
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