アオキ Aucuba japonica〈青木〉(アオキ科 アオキ属) 花期は2〜5月。
常緑低木で、雌雄異株。
幹は灰褐色で縦に裂け、上部で枝分かれをし、枝は緑色で無毛、白色の太い髄がある。
葉は対生し、枝の上部に集まり、広楕円状卵形〜披針形、
長さ8-25cm、幅2-12cm、鋭尖頭で基部は広いくさび形、
葉身上半部に粗い鋸歯があるいはまばらに点状鋸歯があり、
厚く革質で光沢があり、表面は濃緑色、裏面は淡緑色で脈はへこまない。
成葉は無毛。葉柄は長さ1-6cm。
前年枝の枝先に円錐花序をつけ、雌雄とも花は径8-10mm、
花弁は4枚で平開し、長卵形で鋭尖頭、褐紫色。
雄花序は大きく、よく枝分かれし、長さ5-15cm、
雄花は中央に黄緑色の花盤があり、
雄蕊は4本、長さ約1mmで花糸は肥厚し萼筒は小さい。
雌花序は小さく、長さ2-5cm、雌蕊は黄緑色で、子房は角状、長さ約4mm、
伏毛があり、花柱は長さ約1mmで太く、柱頭は円盤状、萼筒は楕円形。
果実は核果状で、楕円形、長さ12-20mm、赤熟まれに淡黄色や白色になり、
光沢があり、楕円形で大型の種子を1つ入れる。
3〜5月に開花し、12〜5月に果実が見られる。
植物体全体は、乾くと黒くなる。
本州(東北以南)・四国・九州から沖縄本島までの暖温帯林下に自生し、
台湾および韓国島嶼部(済州島・鬱陵島など)にも産する。
種々の園芸品種があり、世界各地で栽植され、葉形、花弁あるいは果実の色が様々で、
葉に淡黄色の斑がいろいろな模様で入るものなどが知られている。
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました − 果実は核果状で、楕円形、長さ12-20mm】
21.12.24 撮影
【A葉身上半部に粗い鋸歯があるいはまばらに点状鋸歯があり、厚く革質で光沢があり、】
21.12.24 撮影
「表面は濃緑色、裏面は淡緑色で脈はへこまない」
【B赤熟まれに淡黄色や白色になり、光沢があり、楕円形で大型の種子を1つ入れる】
21.12.24 撮影
* * * * * * * こんな時もありました* * * * * * *
【C前年枝の枝先に円錐花序をつけ、雌雄とも花は径8-10mm、】
20.1.30 撮影
【D雄花序は大きく、よく枝分かれし、長さ5-15cm】
20.1.30 撮影
【E雄花は中央に黄緑色の花盤があり、雄蕊は4本、長さ約1mmで花糸は肥厚し萼筒は小さい】
20.1.30 撮影
「雌雄とも花は径8-10mm、花弁は4枚で平開し、長卵形で鋭尖頭、褐紫色」
【F雌花序は小さく、長さ2-5cm】
12.4.12撮影
【Fを拡大しました − 雌蕊は黄緑色で、花柱は長さ約1mmで太く、柱頭は円盤状、萼筒は楕円形】
12.4.12 撮影
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今年は、アオキの果実が赤く色づくのが早かったと感じています。
ほかの林縁でもアオキの赤い実がたくさん見られるということは、
雌株がたくさんあって、雌花がたくさん咲いたということなのに、アオキの雌花を撮っていません。
「来年こそ!」 ←これで幾つ目?(笑)
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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