11月1日  アキヨシアザミ - その2



“一番きれいな時”のアキヨシアザミを2株 - 9月28日、龍護峰で。

【① 2株が接して生えていました -高い方は1mくらいあります】
13.9.28 撮影

        アキヨシアザミ Cirsium calcicola〈秋吉薊〉(キク科 アザミ属 モリアザミ節) 
                                            花期は9~11月。
       山口県秋吉台の特産で,晩秋に頭花を上向きに咲かせるアザミ。
       日本固有種.
       根はゴボウ根のように肥大し,斜めに伸びる.
       茎は高さ0.6-1 m,直立し,単純あるいは上部で分枝し,枝は鋭角的に伸びる.
       根生葉は花期には生存しない.
       下部の茎葉はやや革質で,披針形,長さ10-18 cm,
       細かい鋸歯縁となり,羽裂することはない.
       両全性.
       頭花は長い柄の先に単生し,直立して咲く.
       総苞は椀形~筒形,生時で直径1-1.5 cm,標本で直径2-3 cm,
       総苞片は8−9列,圧着~斜上あるいは短く開出し,
       外片は狭卵形,内片の1/3以下
,多少ともクモ毛がある.
       腺体は倒卵状披針形で各片にあるが発達が弱く,
       ふつう総苞は粘らない.しかし,個体によってはかなり粘るものもある.
       小花は淡紅紫色,長さ16-18 mm,
       狭筒部は広筒部の二倍長.
       痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm,冠毛は長さ12-14 mm.
       山口県秋吉台に分布し,石灰岩地の乾いた草原に生える.
       染色体数不明.

       中井猛之進により独立種として記載された後,
       北村四郎によってモリアザミの変種とされた.
       以来,アキヨシアザミはモリアザミの変種として扱われてきた.
       しかし,アキヨシアザミは,
       葉は細かい鋸歯縁となって羽状に切れ込みことがなく,
       総苞片が8-9列で,
       腺体が明瞭に認められることではっきり区別される.
       モリアザミは非石灰岩地にも生えるが,アキヨシアザミは秋吉台以外では知られていない.
                         

【①-2.高い方の株】
13.9.28 撮影

【①-3.低い方の株】
13.9.28 撮影

【①-4.総苞片が長いタイプで、一昨年まで「モリアザミ」と呼んでいましたが、アキヨシアザミです】
13.9.28 撮影

【②ほっそりとスリムな姿の株】
13.9.28 撮影

【②-2.上の画像を拡大しました】
13.9.28 撮影

【②-3.茎の中央辺りの葉】
13.9.28 撮影

【②-4.頭花】
13.9.28 撮影

【②-5.上の画像を拡大しました - 昔、このタイプを「アキヨシアザミ」と呼んでいました】
13.9.28 撮影


画像を整理するのに時間がかかってしまいましたが、先ず最盛期の画像を上げました。


※ 10月からDNA分類体系準拠の新科名を書いています
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。


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